腫瘍溶解性ウィルスによる癌治療_流行り廃りのドラマ

 遺伝子治療薬ゾルゲンスマ(乳幼児向け遺伝疾患治療薬)が薬価1.7億円(生涯単回投与)で保険適用されたことが話題です(2020.5)。遺伝子治療カテゴリーでは、ベクターとしてアデノウィルス(ゾルゲンスマでは運搬体としての粒子殻)に続き、プラスミド(アンジェスによる細胞増殖因子遺伝子製剤コラテジェン)が承認されました。その流れを受けて、残るは腫瘍溶解性ウィルスの承認待ちというトレンドのようです。しかし、トレンドには歴史的な運不運の波があります。

“腫瘍溶解性ウィルスによる癌治療_流行り廃りのドラマ” の続きを読む