米国銀行口座の国内からの解約手続き notarize

 電話が鳴り出ると、”Hi, May I speak to ~ “と訛りの強い英語が、、 “This is me, speaking”  米国勤務から帰国して12年経つており、よく言い回しが、口に出たものだ。話しは3月に、米銀Wells Fargoから届いた一通の書状にさかのぼる。

 米国勤務時に口座開設したWells Fargoの口座につき、帰国時に「連絡先」を日本住所に変更のうえ、維持しておいた。それが、海外口座に関する法令上の管理要件が厳しくなったようで、米国内居住地を証明するよう求めてきた。それが証明できない場合は、口座を閉じるよう求めている。口座解約の手続きは(米国内支店を訪問できないなら)、①口座解約申請書に必要事項を記載のうえ、それに②notarize(公証人認証)を得て郵送する必要がある。

 公証人認証には、米国大使館(領事館)に赴き書記官の面前署名が必要になるが、手数料が結構高い。国内の公証人役場での認証のほうが安く(外国文認証+私署証書の認証:身分証明書に、相変わらず印が要る)、公証人役場HPでは、それで(少なくとも日米間では)notarizeが可能となっている。そこで(予約はできない)公証人役場に赴き、待合室で2時間ほど待たされて、米銀宛ての書類に、公証人面前で自署し、公証人によるnotarizeを受領した。英訳代金6,000円が追加で発生するがどうするか聞かれ、日本語の認証では役に立たないので、追加料金を承認した。しかし、これが日本語・英訳の書類に公証人が署名・押印(何の役に立つのか?)した1枚モノの「認証書」なのである。どうするのかと見ていると、米銀宛ての書類に、この認証書を何と「ホッチキス止め」して、手渡されたのである。これでは、申請書類原本と認証書との一体性がまるでなく、いくらでも変造できてしまうではないか。これでWells Fargo内の手続きが通るかどうか、一抹の不安を抱かせるものであった(米国における正式契約書類であれば、製本のうえ各ページに、両当事者がイニシャル署名する)。これら書類を、郵便局に持参しEMS便で送るのだが、昨今の国際貨物の流通停滞をうけ、早くて2ヶ月はかかるという。えらい状況になっているものだ。

 手続きとして次に何がおこるのか、なんの説明もないので、忘れていたころに、突然、電話が鳴ったという経緯である。電話でのやりとりが、手続きのネックになると思われ、だいたいの内容を下記する。

本人確認:生年月日、当時の勤務先を問われる

               解約意図の確認

              振込先銀行口座(申請書に記載)の読み上げ、確認

               見込み手数料の説明:中間銀行・受領銀行の手数料が発生し得ることの説明

               振込日(予定)の説明(1週間以降)

               Case # の通知 (オンライン口座のclosing処理にも記載してあった)

               照会先電話番号の通知 番号の後に#4と言われて、何のことかと聞き返すと、電話が自動音声で例によってオプションを読み上げるが、その#4が、今回の連絡をしている部署の選択番号という意味であった。

 電話が済んで夕刻に、オンラインで口座を確認すると、すでに解約され残高ゼロとなっていた。解約後90日はオンラインでアクセスし口座明細など確認ができる。あとは指定した国内銀行への入金を気長に待つかと思っていたが、2日後に入金されハガキ通知も届いた。ハガキの手数料欄が空白になっており、なんと米銀口座の残高が、そのまま振り込まれていた。

  Wells Fargoというか、米銀は現金の移動などに、やたらと手数料がかかる。米国内の他銀行との振込手数料も$30とか高い。それなのに、解約時の国際送金では、手数料がかからないのは、大いに謎であったが、まあ悪い話しではないので、別に詮索はしないことにした。Notarization費+EMS便費用が、痛いと言えば痛い手数料ではあったが。

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